2Dロードおよび3Dロードとは?

2Dロードおよび3Dロードは、**SPT2デバイス内蔵の加速度センサー(加速度計)**によって算出されます。
この加速度センサーは、1秒間に100回の頻度でデータを取得し、長い動きから短い動き、ゆっくりした動きから速い動きまで、あらゆる身体の動きを捉えることができます。

選手が運動中に受けるすべての動き・力を合計することで、コーチは個々の選手のモニタリングに活用できる詳細な指標を得ることができます。
2Dロードと3Dロードは「ロード単位(Load Units)」で測定され、例として「450ロードユニット」のように表されます。

2D・3Dロードの意義

2Dおよび3Dロードは、個々の選手の運動負荷や疲労状態を評価する上で有用な指標です。
ただし、選手同士を比較する目的では使用すべきではありません。

その理由は、選手ごとに**動作特性(movement signature)**が異なるためです。
歩幅やストライド頻度、手足の長さ、体幹の姿勢など、多くの要素が動き方に影響するからです。

2Dロード:

パフォーマンス中に身体が受ける水平方向の力(前後・左右)の合計を示します。

3Dロード:

パフォーマンス中に身体が受ける
**水平方向(前後・左右)+垂直方向(上下)**のすべての力の合計を示します。

使用例:

以下の例では、GameTrakaの個人ダッシュボードで、選択した選手の合計2Dロードを確認できます。

イベント1ー3と比較して、イベント4ー6では2Dロードが大きく増加しているのが確認できます。
これは、**避けるべき「負荷スパイク(急激な負荷増加)」**の典型例です。

もちろん、1ー2回のスパイクは高強度の試合によるもので、特に問題はない場合もあります。
しかし、負荷は適切なペースで段階的に増やす必要があり、急激な増減(スパイクや落差)は望ましくありません。

この例では、選手の最近の状態についてフォローアップやヒアリングを行う価値があると考えられます。