【Nacsport】ロックダウン時… 世界のアナリストが行った取り組みとは?

【Nacsport】ロックダウン時… 世界のアナリストが行った取り組みとは?

新型コロナウイルスにより少しずつ世界は変わり始めています。この変化は、指導者の仕事にどのように影響を与えるのでしょうか?

今回の記事は、この期間にクライアントとコミュニケーションをとる中で見えてきた「困難な時期を乗り越えるために役立つこと」を整理してみました。

海外の指導者やアナリストが、どのように時間を有効に使ったのか、のぞいていきましょう!

『時間を賢く使う』 「状況が落ち着くまで、リーグや競技大会を中断する…」

という通達は、世界中の国々、様々なスポーツで起こったものでした。

試合が行えないことにイラ立ちや不安を感じることもあったのではないでしょうか?

活動再開がいつになるのかわからない【不確実な状況】が、強い心配事になった方もいるかもしれません。

しかし、私たちはこの危機を新たな機会に変える必要があります。過去に行った試合やトレーニングの映像の中には、希望の光が隠れています。今こそ卓越した指導者になるための成長の機会なのかもしれないのです。 話を聞いたアナリストの多くは、新たな生活様式に順応して、生じた時間を有効に活用していました。新しいことを学ぶ機会としたり、これまでできなかったことに挑戦したり、通常のトレーニングが再開できるようになった場合に実践できる良いアイデアを構築する機会にしたりしたそうです。この時期は、自チームから一度離れ、他のチームの哲学、プレースタイルを学ぶ良い機会になったそうです。 現在は様々な方法で、外部の情報を入手することができます。

Nacsportと特別な契約を結んでいるInStatを使用して、サッカー、バスケットボール、ホッケーなどの試合データを見ることも可能です。

もちろん、YouTubeにも多くの試合映像や情報が投稿されており、Nacsportの【映像を直接ストリーミングする機能(動画リンク付けましょう)】を活用するいい機会になるかもしれません。

こういった形で、外部の情報に触れたり、今まで活用しきれなかったNacsportの機能を使うなどして、いずれ訪れるトレーニングの再開に向けて、賢く時間を使っていたそうです。

『振り返りと修正』 Gloucester Rugbyのパフォーマンス分析責任者であるダレン・ルイス氏は、

「分析ワークフローは絶えず見直し、再構築する必要がある」と言います。

ダレン・ルイス氏の記事は以下より、お読み頂く事が可能です。

#1 アナリストの「評価」と「進化」

#2 アナリストとしての役割。コーチの負担を減らし、新しい方法を確立する。

#3 人生に一度

しかし、実際は、時間の関係上、分析作業を深掘りする余裕がないことは、よくあると思います。

大会等が本格的に始まっていない今、私たちには振り返りを行うチャンスがあります。 例えば…

今までとは異なる分析項目を検討して、より良質な新しいボタンテンプレートを作成し、過去の試合を再分析すれば、前回は確認できなかった新しい発見をすることができるかもしれません。 【エル・ロコ(変人の意)】という異名を持つ、元アルゼンチン代表サッカー監督のマルセロ・ビエルサ氏は…

「過去3年間で、1日あたり平均4ゲーム、5,000以上の試合を観戦した」と言われています。

元アルゼンチン代表サッカー監督のマルセロ・ビエルサ氏に関する記事は以下より、お読み頂く事が可能です。

元・アルゼンチン代表監督マルセロ・ビエルサ氏が語るサッカー哲学と映像分析の重要性(サッカー)

彼が「エル・ロコ」と呼ばれているのもうなずけますね…。もちろん、事実と異なる点もあるかもしれませんが、この期間は、そういった振り返りを行ういい機会になると思います。

『分析内容を深める』 この内容は、前のヒントと似ていますが、少し異なります。

前のヒントでは、新しい側面・切り口からフレーを再分析するという内容でした。これも1つ有効な方法です。

ただ、このヒントはそうではなく、すでに行った分析内容をさらに深く掘り下げていくというものです。

Nacsportのデータマトリックス、ダッシュボード、検索ツールを使用して、既に分析済みのデータをフィルタリングし、そのデータに至った背景などを深いレベルで観察していくのも、素晴らしい学びになるでしょう。

『個々のプレーヤーの分析』 多くのプロスポーツチームに聞くと、栄養士やトレーナーなどのスタッフは、この期間に各選手に適したメニューや、トレーニングを作成していたそうです。映像分析の観点でも、この視点は有効だと思いますが、いかがでしょうか。 個々の選手に向けて、改善が必要な状況を見つけたり、洗練すべき部分まとめたりして、次なるステップに向かうプレゼンテーションを準備することいいかもしれません。 Nacsportのプレゼンテーション機能を使えば、普通の映像に様々な効果を加えることも可能です。 個人または小グループでのビデオ通話をして、より個人に向けたフィードバック・フォローアップも良い方法ではないでしょうか?

プレゼンテーションで作成した映像を、選手たちに共有することで、チームで集まれない期間にも、ビデオミーティングが行え、選手1人1人に対して指導をすることできるかもしれません。

『仕事をビッグデータに変換』 ビッグデータとデータインテリジェンスについて聞いたことはありますか?

これらは、通常ビジネスの世界で広く使用されていますが、現在、スポーツ界でも重要視されはじめています。

Nacsportの出力オプションには、Power BIやTableauなどのデータ視覚化ツールで使用できりょうな、Excel形式の出力機能が含まれています。 このプロセスには新しい学びになるため。時間と忍耐が必要です。これらのツールとの活用方法は、改めて別の機会に紹介いたします。

最後に…』

いかがでしたでしょうか? 皆様もご理解されていると思いますが、非常に大切なこととして…

この時間を前向きに捉え最大限に活用すること

があると思います。

このような長期間のロックダウンが発生する事は、人生の中でほとんどないと思います。今こそ、勉強やトレーニングを行い、専門的知識の向上に務めるのはいかがでしょうか。 幸いにも私たちは情報化時代に生きており、私たちが望む課題に関連した無数の記事やビデオがインターネット上に溢れています。これらを利用し、どんどん前に進んでいきましょう!! もちろんNacsportも皆様の学びに貢献できるよう、様々なサービスを考えてまいります。

本日もお読み頂きありがとうございました。

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『筆者 Daisuke Matsuuraについて 

関西大学大学院卒。オーストラリア、ニュージーランドでラグビーコーチング、分析等を学び、現在はニュージーランドと日本でラグビーコーチ/アナリストとして活動中。コーチとして、ラグビーワールドカップの優勝を目指している。今後は、ヨーロッパやアルゼンチンへ活動を拡げようと計画中。言葉、映像、環境を操り、人との繋がりを大切にして、選手のパフォーマンス向上とチームの勝利を目指しています。

SNSにて、最先端のラグビーコーチ、アナリストとしての活動内容を日々投稿中!!

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